歯科診療
近年、動物においても口腔内疾患や歯牙疾患が注目されつつあります。
歯石が溜まることによって歯周炎やにおいの原因となります。
長生きしてもらうために大切なこと、その1つに予防歯科があります。
人間と同じようにワンちゃん・ネコちゃんも歯と歯、歯と歯肉の隙間に歯垢(プラーク)が溜まります。
そして、ワンちゃんでは歯垢をたった3日でも放っておくと歯石へと変わってしまいます。
歯垢は歯周病の原因となりますが、歯みがきをすることで除去することが可能です。
しかし、歯垢が固まって歯石になってしまうと歯みがきでは落とすことができず、全身麻酔下での
スケーリング(歯石除去)が必要となってしまいます。
すでに歯石が付着し歯周病を起こしかけているワンちゃん、ネコちゃんに対しては、
デンタルユニットを用いたスケーリングを行い、場合によっては抜歯が必要となることもあります。
飼い主様と一緒になって、歯周病をはじめとする歯科疾患を予防していきましょう。
毎日のデンタルケア方法から歯石除去、手術まで、お気軽にご相談ください。
当院の診療について
歯周病
・歯肉炎
歯肉が赤く腫れてきて、出血すること。早期の治療であれば完治します。
・歯周病
歯肉炎が進行したもので、歯がグラグラしている状態。治療しても元に回復することはありません。
残存乳歯
生後約7ヶ月で、乳歯から永久歯に生え換わりますが、乳歯が抜けずに残っている状態です。
乳歯と永久歯の隙間に歯垢が付きやすく、歯周病や咬み合わせに問題が出てきやすくなります。
歯痩症
重度の歯周病が起こり、口の粘膜や頬の皮膚に穴が開く状態です。
破折
硬いものを噛むことで、歯の先端が折れてしまうことです。
折れてしまった所から菌が入り、歯瘻症に繋がることもあります。
また、神経が露出するため、痛みを伴います。
歯頚部吸収病巣
歯肉炎や口内炎が重複しているもので、その部位で破歯細胞が歯質を吸収してしまうものです。 この病気も神経が露出するので痛みを伴います。